日本産婦人科医会のゼミナールで、非常に興味深いトピックスが掲載されていました。
それは「コロナ禍で性感染症は増えている!」です。
非常に驚くタイトルですよね。
COVID-19と性感染症の関連は明らかになってはいません。しかし、COVID-19が蔓延した時期と性感染症が増加した時期が明らかにリンクしているのです。
✏︎ コロナ禍の性病発生動向
アメリカ疾病対策センター(CDC)のWEBサイトによると、「2021年の性病の発生動向の発表」で、クラミジア、淋菌、梅毒、先天梅毒が増加していると掲載されています。
私が日々診療をしている中でも、性感染症の患者様は多くの割合を占めており、男性・女性問わず、身近な疾患となっていると感じています。さらには複数の性病に同時に感染している患者様も多くいらっしゃいます。これは、性病に感染していると粘膜が弱くなり、他の性病にもかかりやすくなってしまうと考えられます。
✏︎ 世界的規模での梅毒感染者の急増
近年、世界的に梅毒感染者が急増しているとの報道を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
日本国内でも、東京都の2022年の梅毒感染者は感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い3,677人でした。
年齢別では、男性の梅毒感染者は20歳代〜50歳代、女性は20歳代の報告が多くなっています。
梅毒は無症状病原体保有者の割合が20%〜40%と報告されており、本人も自覚のないままに相手へ感染させてしまうというケースがとても多くなっています。
✏︎ コロナ禍と性病の関係についての考察
考察 ①
外出や社会活動が制限され、一部の方はセックスパートナーを制限する傾向があったかもしれません。しかし一方では不安や孤独感から逃れるために、不安定な性行動を起こしたと考えられます。
考察 ②
医療機関において、COVID-19への対応が優先された結果、性病を疑う患者様の医療機関への受診ができなかった、または遅れたと考えられます。その結果、早期発見や早期治療が遅れ、感染の広がりや重症化が増加したと考えられます。
考察 ③
COVID-19の感染拡大により、風俗店などで働く人々にも大きな影響を及ぼしたと言われています。収入を求めるあまり違法な状況で働くケースもあり、その結果、感染拡大に繋がったと考えられます。
考察 ④
COVID-19に関する情報が優先され、予防を含めた性病に関する情報発信ができなかったという状況が挙げられます。性病に関する意識や知識の低下が感染拡大に繋がったと考えられます。
✏︎ まとめ
COVID-19と性病とのはっきりとした関連は明らかにされていません。しかし、先に述べたようなコロナ禍での社会生活の制限による影響を鑑みると、全く関連がないものとは言えないのかも知れません。
当クリニックグループのブライダルチェックは基本セット(クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹抗体、梅毒、ホルモン検査)が29,800円(税込)、男性で精液検査をご希望の方には基本セットに精液検査をプラスして39,800円(税込)で受けていただくことができます。大宮・上野・池袋・新橋のどのクリニックでも受けていただくことが可能ですので、お近くのクリニックでお受けください。
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