結婚を控えたカップルにとって、ブライダルチェックはとても重要なステップです。
性病の有無や風疹抗体などを持っているかを確認することは、お互いに感染させないようにするためや、将来生まれてくる赤ちゃんのためには欠かせない項目です。
しかし、その中には精液検査が含まれていない医療機関が多く、「一度詳しく調べてみたい」「どういう検査なんだろう」とお悩みの方も多いかと思います。
この記事では、ブライダルチェックと精液検査について詳しく解説します。
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとは、結婚前に行う健康チェックのことを指します。検査内容は主にクラミジア、淋菌、マイコプラズマ、HIV、B型肝炎、C型肝炎などをブライダルチェック項目としているところが多いようです。
これらの感染症は自覚症状が出ないことも珍しくなく、知らないうちに相手に感染させてしまう恐れがあります。性病の検査は通常の健康診断の項目には含まれていませんので、結婚前などのタイミングで受けておく事が大切です。
また、泌尿器科や不妊症外来のブライダルチェックには精液検査が含まれているところもあり、精液を詳しく調べる事ができます。
精液検査の内容
精液検査は男性の生殖能力を評価する為に精液を顕微鏡レベルで調べる検査です。医療機関あるいは自宅で精液を採取し、採取後はすぐに検査する事が大切です。
時間が経過すると精液中の精子の状態が悪くなり、正確な値が出ない可能性があります。一般的に精液検査で調べる項目をこれから説明します。
pH
精液のpHは通常7.2から8.0の間にあります。
酸性の精液は精子の運動性や生存率を低下させる可能性があります。一方でアルカリ性の精液は精子の運動性を向上させます。
濃度
精液濃度は精液中の精子の数を1mlあたりの単位で表します。正常値は1600万/ml 以上とされています。値が低い場合には精巣の機能障害、ホルモンの異常、精管の閉塞、感染などが考えられます。
正常形態率
精液中の精子のうち、正常な形態を持つ精子の割合を示す指標です。正常値は4%以上と言われています。精子の形態が異常である場合、受精能力や生存率が低下する可能性があります。
運動率
精液中の動きや運動能力などを評価します。すべての精子のうち、運動している精子の割合を観察し、正常値は42%以上と言われています。
運動しているといっても精子がその場に留まっていたり、螺旋状に動いているだけの場合もありますので、自然妊娠を望まれる場合には運動率が55%以上あることが望ましいと言われています。
運動率の低下の原因には精巣の機能障害、ホルモンの異常、精管の閉塞、感染などが考えられます。
精液検査の重要性
不妊症の原因は女性にあると思われがちですが、不妊症の原因の約1/3は女性に起因し、別の1/3は男性に起因し、残りの1/3は男性と女性の両方が関与しているか、または原因が不明であるとされています。
精液検査をすることは自然妊娠が可能かどうかや、男性不妊の早期発見・早期治療に非常に重要です。
まとめ
ブライダルチェックは、結婚前の健康状態を確認するための重要なステップです。その中でも精液検査は特に重要で、男性不妊の原因の一部を調べる事ができます。ご自身の安心のためにも、また、パートナーを安心させるためにも、ブライダルのタイミングで一度受けてみてはいかがでしょうか。
当クリニックグループのブライダルチェックは基本セット(クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹抗体、梅毒、ホルモン検査)が29,800円(税込)、男性で精液検査をご希望の方には基本セットに精液検査をプラスして39,800円(税込)で受けていただくことができます。大宮・上野・池袋・新橋のどのクリニックでも受けていただくことが可能ですので、お近くのクリニックでお受けください。
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