ブライダルチェックをペアで受ける必要性

ブライダルチェック ペア

結婚することになりました。会社の健康診断や婦人科健診では異常を指摘されたことはありませんし、パートナーも健康です。ブライダルチェックを受ける必要はありますか?

伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

結婚前や妊活前には、ブライダルチェックはぜひ受けていただきたい検査です。ブライダルチェックは普段の健康診断の内容とは異なり、新しい生活を送る前にチェックしていただきたい大切な項目がたくさん含まれています。

分かりました!彼はお仕事で忙しいので、私だけでもブライダルチェックを受けておこうと思います。

伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

ブライダルチェックはパートナーと一緒に受ける事がとても大切なんですよ。どうしてパートナーと一緒に受ける事が大切なのか、これから説明していきますね。

 

ブライダルチェックをペアで受ける必要性

なぜ、ブライダルチェックをパートナーと一緒に受ける必要があるのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。

性病の確認と治療のため

もしも性病に感染していた場合、性行為を通してパートナーに感染させてしまう確率が非常に高いです。性病はパートナーに感染させてしまうだけではなく、男性、女性ともに不妊症の原因となったり、生まれてくる将来の赤ちゃんにも影響を及ぼしてしまう恐れがあります。また、近年急増している梅毒などは自覚症状が出づらく、症状が出た頃には病状が進んでしまっているといった可能性もあります。
怖く感じてしまうかもしれませんが、もし性病に感染している事が分かっても、お互いにしっかりと治療すればほとんどのケースで完治が可能です。どちらか1人だけが治療して治っても、またパートナーから感染してしまいます。これをピンポン感染と言いますが、ピンポン感染を繰り返し、いつまでも完治しないカップルがいらっしゃるのが現状です。そのため、どちらか1人だけではなく、2人揃っての検査や治療をする事が非常に大切という訳です。

風疹抗体の確認・ワクチン接種のため

風疹は妊娠中に感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群といって「先天性心疾患」「難聴」「白内障」などが出現してしまう可能性があります。そのため、抗体がない場合には妊娠前にワクチンを接種しておくことが必要です。このワクチンはウイルスの毒性を弱めて作られたワクチンのため、ウイルスがお腹の赤ちゃんに感染する可能性が否定できず、接種後2ヶ月間は妊活ができないのです。しっかりと風疹抗体ができてから妊活をしなければならないことを考えると、妊活をする前の早めの時期にブライダルチェックを受けておくべきだと言えます。また、一緒に生活するパートナーから感染してしまうことも考えられますので、男性側もしっかりと検査をし、必要に応じてワクチン接種をしておく事が大切です。そのため、こちらもパートナーと一緒に検査を受ける事がとても大切ですね。

不妊症の確認のため

不妊症の原因は男性、女性それぞれ半々にあると言われています。長い期間、女性だけが不妊治療を続けてきたけれども妊娠せず、検査をしてみると男性側にも原因があったというケースもあります。妊娠に影響するホルモンの値や、精液中の精子の状態などは異常があったとしても自覚症状がなく、検査を受けてみないと知ることのできない項目です。そのため、パートナーと一緒に検査を受けておくことで安心感に繋がったり、万が一治療が必要な場合でも、早期に治療が受けられるということにも繋がりますね。

ブライダルチェックをペアで受けられるところ

ブライダルチェックは婦人科、泌尿器科、内科、不妊症外来などの一部で受けられます。婦人科は女性のみ、泌尿器科は男性のみ受け入れているという場合もありますので、ペアで受けられるかなどの詳細はそれぞれのクリニックに問い合わせてみるのが良いでしょう。また、金額は医療機関によって様々ですが、1人30,000円から50,000円で受けられるところが多いです。

まとめ

ブライダルチェックは結婚や妊活のタイミングはもちろん、お一人でも受けられる医療機関が多いです。結婚前、妊活前、性病が心配、健康診断目的など検査を受ける理由は様々だと思いますが、ご自分の身体の状態を把握しておく事はとても大切ですね。

当院ではブライダルチェックを行なっております。男性・女性ともに基本セット(クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹抗体、梅毒、ホルモン検査)が29,800円(税込)、男性で精液検査をご希望の方には基本セットに精液検査をプラスして39,800円(税込)で受けていただくことができます。

⬇︎YouTubeでも解説させていただきました⬇︎

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