ブライダルチェックを受けようと思っています。女性の場合、どのような検査をするんでしょうか。また、生理中でも可能ですか。
女性のブライダルチェックの内容は医療機関によって様々ですが、性感染症の検査、ホルモン値検査、風疹抗体検査などがセットで組まれている事が多いですね。また、その中には生理中はなるべく避けた方が良い検査もありますので、これから説明していきますね。
女性のブライダルチェック項目
淋菌
感染したまま放置すると、不妊の原因となる子宮頸管炎などを引き起こす可能性があります。
検査方法は膣から綿棒を入れて膣の粘膜を拭います。
生理中は膣内に血液や子宮内膜の一部が含まれているため、正確な検査が出ない可能性があり、避けた方が望ましいとされています。
クラミジア
日本ではHPV(ヒトパピローマウイルス)を除くと感染者数が一番多い性感染症ですが、無症状のことも多いため、注意が必要です。
放置すると排卵障害や子宮頸管炎などを引き起こす可能性があり、不妊の原因となる場合があります。
こちらの検査も膣から綿棒を入れて膣内の粘膜を拭いますので、上記と同じく、生理中には避けたほうが望ましいですね。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
感染したまま放置すると、不妊の原因となる場合があります。また、ウレアプラズマに感染していても症状が出ない事が多く、気づかずに放置してしまう可能性があります。
こちらの検査も膣から綿棒を入れて膣内の粘膜を拭いますので、生理中には避けたほうが望ましいですね。
トリコモナス
感染すると膣からの異常分泌物や外陰部の痒みなどが起こる事があり、妊娠中に感染すると早産のリスクや赤ちゃんに感染させる可能性があります。
こちらも上記と同じく膣からの検査となりますので、生理中には避けたほうが望ましいです。
梅毒
梅毒は、近年感染者が急増している感染症です。
➡︎ 急増する梅毒について〜正しい知識を持ちましょう〜
血液検査で調べますので、生理中の検査でも結果に影響することはありません。
HIV
HIVを完治させる薬は現在のところありませんが、母子感染のリスクを極力避けることによって、母子感染の確率は0.1%以下になっていますので、早期発見が非常に大切です。
採血検査のため、生理中でも結果に影響することはありません。
B型肝炎
感染したまま妊娠すると胎盤を通して、または出産時に赤ちゃんにも感染させてしまう確率が非常に高くなります。ですが、妊娠中から適切な対策や治療をとり、生まれた赤ちゃんに出生直後から適切な治療をすれば母子感染のリスクを減らす事ができます。そのため、早期発見・早期治療が非常に大切です。
生理中の検査でも結果に影響することはありません。
C型肝炎
妊娠中に感染しても赤ちゃんに感染する可能性は低いと言われており、万が一感染しても自然治癒する場合もあります。ですが、母親のウイルス量やウイルス活性によっても経過は違いますので定期的な検査が必要です。
生理中の検査でも結果に影響することはありません。
風疹抗体検査
妊娠中に感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群を引き起こす恐れがあります。先天性風疹症候群とは「先天性心疾患」「難聴」「白内障」などが赤ちゃんに現れることを言います。妊娠前に風疹の抗体がないと分かった場合にはワクチン接種をすることで、赤ちゃんへの感染のリスクを減らす事ができます。
こちらの検査についても生理中でも結果に影響することはありません。
ホルモン検査
血液検査で調べます。赤ちゃんを授かるために必要なホルモンの値に異常がないかを調べます。
生理中でも検査ができますが、これらのホルモン値は女性の性周期によって基準値が違いますので、検査の際は問診票に最終月経、生理周期などを記入します。
まとめ
女性のブライダルチェックは上記のような内容が含まれている医療機関が多いですようです。その中で、生理中を避けたほうが良い検査は、主に性感染症(性病)の検査です。正確な結果が得られない場合がありますので、せっかく検査をするのであれば、正しく結果が得られる適切な時期に受けてみてはいかがででしょうか。
当院でのブライダルチェックは基本セット(クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹抗体、梅毒、ホルモン検査)が29,800円(税込)、男性で精液検査をご希望の方には基本セットに精液検査をプラスして39,800円(税込)で受けていただくことができます。
また、結婚や妊活の予定がなくても、どなたでも、いつでも受けることができます。
👉こちら
★東京泌尿器科クリニック上野の予約は
👉こちら
★池袋消化器内科・泌尿器科クリニックの予約は
👉こちら
★新橋消化器内科・泌尿器科クリニックの予約は
👉こちら
⬇︎YouTubeでも解説させていただきました⬇︎