精液検査の実質無償を発表した東京都の取り組み

不妊検査助成金

2024年4月、「今年度から男性も不妊検査を実質無償で受けられる」と東京都が明らかにしました。

これは「不妊の半分は男性側に原因がある」事から、精液検査などの不妊に関する検査を受けた男性に対して最大20,000円の助成をするというものです。

具体的な内容や開始時期はまだこれから発表されるということです。

精液検査とは精液中の精子の数や濃度、運動率などを調べるものですが、万が一、何かしらの異常があったとしても、自覚症状は全くありません。
また、会社の健康診断、自治体の健康診断の項目にも含まれていませんよね。

つまり、自分からすすんで積極的に検査を受けない限り、精子の状態を把握することは不可能です。

結婚してしばらく経ってもお子さんを授からず、その時になって初めて精液検査をした結果、男性不妊であったと判明する場合がほとんどです。
その場合、そこから不妊症に対する治療が開始されるため、実際にお子さんを授かれる時期が予定と大幅にずれてしまわれるご夫婦も少なくありません。

東京都は昨年度から18歳から39歳までの女性を対象に卵巣内に残る卵子の数を調べる「AMH検査」の費用を全額負担しています。

これに続き、今年度は男性への助成が開始となるため、「不妊検査は男性も女性も受けるもの」という意識の変化へと繋がっていくのではないでしょうか。

一般的に、精液検査は医療機関で15,000円前後のところが多いようですので、最大20,000円の助成が受けられるということは実質無償で受けられるという事になります。
対象は女性と同様、東京都が開催する関連講座を受けた18歳〜39歳の男性とする方針とのことです。

 

東京都の取り組みで、多くの男性が積極的に精液検査を受けやすい環境になることに繋がり、さらに異常の早期発見・早期治療に繋がることが期待されています。
これを機にその他の県などでも取り入れられるか今後の動向に注目したいところです。

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