ブライダルチェックのホルモン検査について

ブライダルチェック ホルモン

ブライダルチェックという言葉を聞いてどのようなことをイメージしますか。「結婚する前にする検査」「妊娠できるかの検査」など抱くイメージは人により様々だと思います。ブライダルチェックという名前を聞いたことはあるけれど、具体的な内容までは分からないという方が多いのではないでしょうか。今回、この記事では、ブライダルチェックの中でもホルモン値の検査について詳しく説明させていただきます。

ブライダルチェックとは

ブライダルチェックとは、主に結婚前に行う健康チェックのことを指し、男性、女性ともに受ける事ができます。結婚前だけではなく、妊娠を考えたタイミングで受ける方もいらっしゃいます。つまり、いつでも、どなたでも受けていただくことができる検査です。検査内容は主にクラミジア、淋菌、マイコプラズマ、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎などの性感染症に加え、ホルモン値の検査、風疹抗体検査、精液検査などを加えた内容をブライダルチェックとしている医療機関が多いです。ぶ

ホルモン値を調べる理由

ブライダルチェックでホルモン値を調べる理由について、ホルモンバランスが乱れている場合、女性は妊娠しにくくなるため、また男性は精子形成などに影響してしまうために主に行われます。それでは男性、女性に分けて、ブライダルチェックで行うホルモン検査の一般的な内容をお伝えしていきます。

男性の場合

LH

LHは黄体形成ホルモンとも呼ばれ、脳下垂体前葉から分泌されます。精巣の間質にあるライディッヒ細胞に作用し、男性ホルモンであるアンドロゲンの合成を促進します。精巣から分泌されるアンドロゲンのうち、約90%が次に説明するテストステロンです。

テストステロン

テストステロンは男性ホルモンであるアンドロゲンの一種です。精巣で作られ精子の形成と成熟に重要な役割を果たしています。また、精神の安定を保つ、集中力や記憶力を向上させる働きなどもあります。精巣がない女性は、副腎から出る「副腎アンドロゲン」の作用によって精神の安定を保ったり、記憶力を保っています。

FSH

FSHは卵胞刺激ホルモンとも呼ばれ、脳下垂体前葉から分泌されます。アンドロゲンと共に精巣の精細管のセルトリ細胞に作用し、精子形成を促進します。

 

女性の場合

FSH

FSHは卵胞刺激ホルモンとも呼ばれ、脳下垂体前葉から分泌されます。卵巣において卵胞(卵子が入った袋)の成熟を促進します。卵胞が成熟する過程で、エストロゲンを分泌します。

LH

LHは黄体形成ホルモンとも呼ばれ、脳下垂体前葉から分泌されます。LHは、エストロゲンが十分に分泌されることによって反応し、子宮内膜を増殖させる作用があります。また、LHの量が十分になると、(LHサージといいます。)卵胞から卵子が飛び出て、排卵がおきます。

エストラジオール(E2)

エストラジオールはエストロゲンの一種で、卵巣の中の卵胞(卵子が入っている袋)から分泌されるホルモンです。エストラジオールは、子宮内膜を厚くし、精子が通りやすいように頸管粘液の分泌を高めます。

プロジェステロン

プロジェステロンは卵巣で排卵後に残った黄体(卵胞の壁の部分) から分泌されるホルモンで、子宮内膜に働きます。排卵直後から分泌量が増え、受精卵が着床しやすいように準備し、また、妊娠が成立した際にはその継続に作用します。

まとめ

ブライダルチェックで調べるホルモン値は、主に妊娠や出産に向け、問題となる病気がないかを調べるためのものとなっていますが、妊娠、出産の予定がない方にもぜひ一度は受けていただきたい検査となっています。男性、女性にかかわらず、ご自身の健康状態を把握するためにも受けてみてはいかがでしょうか。

当院でのブライダルチェックは基本セット(クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹抗体、梅毒、ホルモン検査)が29,800円(税込)、男性で精液検査をご希望の方には基本セットに精液検査をプラスして39,800円(税込)で受けていただくことができます。

⬇︎YouTubeでも解説させていただきました⬇︎

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